燭奴つけぎ)” の例文
かね博勞ばくらうかへりみたとき女房等にようばうらつた燭奴つけぎさきけては香煎かうせんくちふくんで面倒めんだうめてたのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その八百屋の前を通った時、お君さんの視線は何かの拍子ひょうしに、葱の山の中に立っている、竹に燭奴つけぎを挟んだふだの上へ落ちた。札には墨黒々すみくろぐろ下手へたな字で、「一束ひとたば四銭よんせん」と書いてある。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かれはそれでもこんよくしろ瓦斯絲ガスいと縱横じゆうわうはたけうへつてひら/\と燭奴つけぎつておどしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「よし/\なほつちやつた」醫者いしやはなつて、ふとやはらかさうゆびはらしばらむやうにしてそれからくすりつたかみを一ぱいつて燭奴つけぎのやうなうすいたてゝぐるりと繃帶ほうたいほどこした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
球磨くま川の淺瀬をのぼる藁船は燭奴つけぎの如き帆をみなあげて
長塚節歌集:3 下 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)