“香煎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうせん71.4%
かうせん14.3%
こがし7.1%
にばな7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お欠餅かきもちを焼いて、熱い香煎こうせんのお湯へ入れてあげるから、それを食べてごらんよ。きっと、そこへしこってる気持きもちがほごれるよ。」
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この坊さんは、あるとき京都へ上つて土産に香煎かうせんを買つて帰りました。折よくそこへ檀家の者が訪ねてきたので
小壺狩 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「ああ、オイシかった」とお房は香煎こがしの附いた口端を舐め廻した。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
清葉の眉の上ったのを見て、茶の缶をたたく叔母なるものは、香煎にばなでもてなすことも出来ないで、陰気な茶の間が白けたのであったが。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)