“こうせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウセン
語句割合
光線31.0%
口銭14.1%
香煎14.1%
勾践5.6%
黄泉4.2%
高泉2.8%
口錢2.8%
礦泉2.8%
鉱泉2.8%
香葎2.8%
侯選1.4%
光箭1.4%
光闡1.4%
口占1.4%
咬閃1.4%
好専1.4%
工銭1.4%
江川1.4%
洪繊1.4%
皎閃1.4%
肴饌1.4%
黄筌1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとせまみちうえへ、片側かたがわちいさな店先みせさきから、紫色むらさきいろ光線こうせんがもれてきて、あるひとところだけ紫色むらさきいろつちうえいろどっていました。
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
五百部限定出版なぞということになると、どうせ自暴やけだから豪華版で行く。口銭こうせんを稼ぐくらいでは追っつかない。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
小伝馬町の、現今いま電車の交叉点こうさてんになっている四辻に、夕方になると桜湯の店が赤い毛布ケットをかけた牀床しょうぎをだした。麦湯、甘酒、香煎こうせん、なんでもある。
成程なるほど、私が唾を吐くのは確かに空中の埃のせいではあったが、そういわれて見ると、また先程の「天勾践こうせんを空しゅうするなかれ」の恥ずかしさや、一人ぼっちのの悪さ
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
弁信法師のいうことは、かみ碧落へきらくをきわめ、しも黄泉こうせんに至るとも、あなたの姉を殺したものがこの人のほかにあるならばお目にかかる——それは途方もない出放題でほうだい
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
新井白石あらいはくせきは加州を「天下の書府なり」と云い、荻生徂徠おぎうそらいは「加越能かえつのう三州に窮民なし」と云った。またみんそう高泉こうせん文宣王ぶんせんおうの治世に比して「さらに数歩を進めたるもの」とさえ称した。
日本婦道記:梅咲きぬ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「それは心得て居ります。私も良い口錢こうせんになることですから、——が、あの女體のひたひの夜光石は惜しいことで」
礦泉こうせんに着くまで終に二人は姿をあらわさない。
初旅の大菩薩連嶺 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
またそれがこの地のさだめかという代りに「それがこの鉱泉こうせん憲法けんぽうか」などいうくせあり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
折から来諸中の杞陽、柏翠、素顔そがん香葎こうせん、三拍子も出席。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
楊秋ようしゅう李湛りたん侯選こうせんなど、かわるがわる離反りはんをすすめた。かの五旗の侍大将は、すでに馬超を見限っているもののようであった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
即ち、韓遂は翌る日、幕下の李湛りたん馬玩ばがん楊秋ようしゅう侯選こうせんなどを連れて、ぶらりと、曹操の城寨を訪ねた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
銃口から突然烈しい光箭こうせんがほとばしって、その瞬間宇治は左胸部にけつくような熱い衝撃を感じた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
如来、無蓋の大悲をもて三界を矜哀きょうあいしたまふ。世に出興するゆゑは、道教を光闡こうせんして群萌をすくひ、めぐむに真実の利をもてせんとおぼしてなり。
親鸞 (新字新仮名) / 三木清(著)
「梅痴上人ヲ訪フ途中ノ口占こうせん、門生桂林に示ス。」と題して
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これを機会に、弧を画いている刃襖はぶすまからばらばらと四、五人の人影が躍り出て、咬閃こうせん入り乱れて左膳を包んだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一乗院の好専こうせんなる法師が、幕軍に密告して出て、みずから討手の先に立ち、大塔ノ宮の隠れている宿坊を、夜明けに急襲したものだという。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親父が寝付いたに内職を致すのだから何程の工銭こうせんも取れません、売り喰いに致して居りましたが、末には、何うも致方がない、読者あなたがたは御存じがありますまいが、貧乏人の身にある事で米薪が切れる
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あらん限りの感覚を鼓舞こぶして、これを心外に物色したところで、方円の形、紅緑こうろくの色は無論、濃淡の陰、洪繊こうせんすじを見出しかねる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「コ、コイッ! うるせえ真似まねをしやあがる!」とにわかに攻勢に出てその時諸手もろてがけに突いてきた栄三郎をツイとはずすが早いか、乾雲丸の皎閃こうせん、刹那に虹をえがいて栄三郎のうえへくだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いつも痒いところに手が届きけり。されば八重去つてよりわれまた肴饌こうせんのことを云々うんぬんせず。机上の花瓶かへいとこしなへにまた花なし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
成光が画いた鶏を真の鶏がり、黄筌こうせんが画いたきじを鷹が打たんとし、曹不与誤って筆を屏風に落し点じたのを蠅に作り直せしを