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勾践
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こうせん
ふりがな文庫
“
勾践
(
こうせん
)” の例文
あとで
勾践
(
こうせん
)
が魚を
割
(
さ
)
いてみると、なつかしや范蠡の筆である。主君よ、范蠡がおります、どんな辱に耐えても死に給うな、としてあった。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
成程
(
なるほど
)
、私が唾を吐くのは確かに空中の埃のせいではあったが、そういわれて見ると、また先程の「天
勾践
(
こうせん
)
を空しゅうする
勿
(
なか
)
れ」の恥ずかしさや、一人ぼっちの
間
(
ま
)
の悪さ
虎狩
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
越王
勾践
(
こうせん
)
呉を破りて帰るではありません、デンマーク人は戦いに敗れて家に還ってきました。還りきたれば国は荒れ、財は尽き、見るものとして悲憤失望の種ならざるはなしでありました。
デンマルク国の話:信仰と樹木とをもって国を救いし話
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
かの
勾践
(
こうせん
)
の
顰
(
ひそみ
)
に
倣
(
なら
)
ふことにはならねど、朝夕これを眺めまして、私がこの玉を抜き去りたる、責めの軽からざることを思ひまして、良しや
薪
(
たきぎ
)
に伏し肝は
甞
(
な
)
めずとも、是非ともこの指環の為に働いて
こわれ指環
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
が、越王
勾践
(
こうせん
)
は、
会稽
(
かいけい
)
の一戦にやぶれて、呉王の
虜
(
とりこ
)
になり、呉城の土牢に入れられて、幾年かすぎていた。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
かくて越が積年の“
会稽
(
かいけい
)
ノ
辱
(
はじ
)
”をすすぎえたのは、ひとえに
勾践
(
こうせん
)
の
下
(
もと
)
に、ただひとりの
范蠡
(
はんれい
)
があったによる——と、漢土の史書は日本にまで彼の名とその忠節とをつたえていた。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“勾践”の解説
勾践(こうせん)は、中国春秋時代後期の越の王。范蠡の補佐を得て、当時華南で強勢を誇っていた呉を滅ぼした。春秋五覇の一人に数えられることもある。句践とも表記される。越侯允常の子で、楚の恵王の外祖父にあたる。
(出典:Wikipedia)
勾
常用漢字
中学
部首:⼓
4画
践
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
“勾”で始まる語句
勾配
勾欄
勾引
勾玉
勾当
勾
勾坂
勾璁
勾当内侍
勾珠