“諸手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もろて82.6%
もろで13.0%
しょて2.2%
モロテ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立待岬たちまちさきから汐首しほくびの岬まで、諸手もろてを擴げて海を抱いた七里の砂濱には、荒々しい磯の香りが、何はばからず北國の強い空氣にひたつて居る。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
で、やんわりととげをたてずに、お十夜の諸手もろでを抜けて、法月弦之丞。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その日は諸手しょての持ち場持ち場からしきりに城中を砲撃し、城中からも平日よりははげしく応戦した。二十二日が来た。いよいよ諸口の官兵に砲撃中止の命令の伝えられる時が来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
諸手モロテヨリカラメ捕ツテ進上サレ候分、一万二千二百五十余ト記スルノ由ナリ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)