“もろて”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モロテ
語句割合
双手44.4%
諸手29.9%
両手9.4%
雙手6.8%
双掌4.3%
兩手2.6%
両掌0.9%
両肢0.9%
双腕0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ持ってきて当の三遊派の家元で圓朝取り立ての師匠たる二代目圓生が、双手もろてを挙げてその打倒論へと賛意を表した。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
老女は畳みかけました。事の重大さに面喰った青侍は、大地に双手もろてを突いて、恐れ入った姿で肩さえふるわして居ります。
諸手もろてをかけてウンウンと力を入れて手繰たぐった時は、自分のしている残忍そのものの興味をも忘れているようであります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
試みに、草むらの中へ分け入って、その袋に諸手もろてをかけてみました。重い。幸いにしてこの男は稀代の怪力を持っている。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平次も、金太も、ガラッ八も、この真っ蒼な顔と、気違い染みた眼と、わななく両手もろての前に、思わず道を開きました。
飛込んだのは親父の吉五郎、お留と平次の間に割って入ると、両手もろてを後ろに廻して、観念の顔をあげるのです。
我は悲しみのあまり雙手もろてを噛めり、わがかくなせるをくらはんためなりとおもひ、彼等俄かに身を起して 五八—六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
氣丈らしい老母加世も、打ち明けて話した氣のゆるみに、疊の上に雙手もろてを突いたまゝ、ポロポロと涙をこぼすのです。
西に向ふて双掌もろてを組み、まなこを閉ぢてそのままに、息絶えけるぞ殊勝なる。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
平次は有合せの浴衣を顏へ掛けてやつて、神妙に双掌もろてを合せるのでした。
この時彼船にむかひて兩手もろてをのべぬ、師はさとりてかれをおしのけ、去れ、かなたに、他の犬共にまじれといふ 四〇—四二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
われは血の胸に迫るを覺えて、兩手もろては力なく膝の上に垂れたり。
日のもとに背伸しつつも両掌もろてにのせ白蓮の花をささげたり子は
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
春朧ろかがむ鼠のをさなきは両肢もろて持ちそへ物ふふみ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
水夫が斯う叫びながら双腕もろてを差しのべて、駈け抜けると、慌てふためいた校長ソフイストは、
山彦の街 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)