“双掌”の読み方と例文
読み方割合
もろて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大賽銭箱だいさいせんばこの前に立つと、赤い紙入を出して、小銭をつまんでポイと投げ、鈴のに心持触れて、双掌もろてを合せたまま、ひた拝みに拝み入るのでした。
夕告ゆうつげの、とり乱したる前き合せ。西に向ふて双掌もろてを組み、まなこを閉ぢてそのままに、息絶えけるぞ殊勝なる。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
縫ひたての座布団たまひぬ幼児の夜具地と云ふに双掌もろて這はする
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)