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双掌
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もろて
ふりがな文庫
“
双掌
(
もろて
)” の例文
大賽銭箱
(
だいさいせんばこ
)
の前に立つと、赤い紙入を出して、小銭を
摘
(
つま
)
んでポイと投げ、鈴の
緒
(
お
)
に心持触れて、
双掌
(
もろて
)
を合せたまま、ひた拝みに拝み入るのでした。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ト
夕告
(
ゆうつげ
)
の、とり乱したる前
掻
(
か
)
き合せ。西に向ふて
双掌
(
もろて
)
を組み、
眼
(
まなこ
)
を閉ぢてそのままに、息絶えけるぞ殊勝なる。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
縫ひたての座布団たまひぬ幼児の夜具地と云ふに
双掌
(
もろて
)
這はする
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
大賽錢箱
(
だいさいせんばこ
)
の前に立つと、赤い紙入を出して、小錢を
摘
(
つま
)
んでポイと投げ、鈴の
緒
(
を
)
に心持觸れて、
双掌
(
もろて
)
を合せたまゝ、ひた拜みに拜み入るのでした。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
をさなめき
双掌
(
もろて
)
を獄の灯にかざしさびしきときを遊びてゐたり
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
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平次は有合せの浴衣を顔へ掛けてやって、神妙に
双掌
(
もろて
)
を合せるのでした。
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
かへりみるゆとり
愛
(
いと
)
しみ憶ひつつ
双掌
(
もろて
)
の冬陽あたたかく受く
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
平次は有合せの浴衣を顏へ掛けてやつて、神妙に
双掌
(
もろて
)
を合せるのでした。
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
男の細面を
双掌
(
もろて
)
に挟んで、帰しも無い執拗な頬摺をくり返すのでした。
百唇の譜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は膝小僧に
双掌
(
もろて
)
を挾んでにじり寄ります。
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は
膝
(
ひざ
)
小僧に
双掌
(
もろて
)
を挟んでにじり寄ります。
銭形平次捕物控:121 土への愛着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
双
常用漢字
中学
部首:⼜
4画
掌
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“双”で始まる語句
双
双手
双六
双生児
双方
双眸
双子
双眼鏡
双親
双肌