“りやうて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兩手67.3%
両手18.4%
兩掌10.2%
両掌4.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紋着もんつきしろえりで盛裝せいさうした、えんなのが、ちやわんとはしを兩手りやうてつて、めるやうにあらはれて、すぐに一切ひときれはさんだのが、そのひとさ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こは何事なにごとやらんとむねもをどりてふしたる一間ひとまをはせいでければ、いへあるじ両手りやうてものさげ、水あがり也とく/\うら掘揚ほりあげ立退たちのき給へ、といひすてゝ持たる物を二階へはこびゆく。
平次の聲に驚いて多勢の者が飛込んで來ましたが、死んで行く娘の命をどうする事も出來ません。平次は少し引き下がつたまま、兩掌りやうてを合せて靜かに/\念佛をとなへて居りました。
きふまた雪枝ゆきえは、宛然さながら稚子おさなごるやうに、両掌りやうてさうしかてゝ、がつくり俯向うつむく、背中せなかくもかげくらした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)