“胷”の読み方と例文
読み方割合
むね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
額を破りむねを傷つけるのをはばからずに敢て突進するの勇気を欠くものは、皆此の関所前で歩を横にしてぶらぶらしてしまうのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
谷間の途極ゆきとまりにてかめに落たるねずみのごとくいかんともせんすべなく惘然ばうぜんとしてむねせまり、いかゞせんといふ思案しあんさヘ出ざりき。
日本でも大安寺の勝業しょうごう上人が水観をじょうじた時同じく石を投げ入れられて、これはむねが痛んだという談があって、何も希有けうな談でも何でもない。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)