“りょうて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
両手58.9%
両掌32.6%
双手5.3%
両腕2.1%
雙手1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのばん郵便局長ゆうびんきょくちょうのミハイル、アウエリヤヌイチはかれところたが、挨拶あいさつもせずにいきなりかれ両手りょうてにぎって、こえふるわしてうた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
両掌りょうてをそろえて、顔をおおった。まぶたがしきりとかゆかった。坊津での傷は、ほとんどなおっていて、その跡がしわになっているらしかった。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
父は風呂で火照ほてった顔を双手りょうてでなで上げながら、大きく気息いきを吐き出した。内儀おかみさんは座にたえないほどぎごちない思いをしているらしかった。
親子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
身体からだぜんたいがころっとり返って驚いて両腕りょうてをひろげる。
村の男は、なにを生意気なと思ったが、本気になって小供の対手になるのも大人気ないので、そのまま往こうとすると、小供は雙手りょうてを拡げて立ち塞がるようにする。
村の怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)