トップ
>
両手
>
りょうて
ふりがな文庫
“
両手
(
りょうて
)” の例文
旧字:
兩手
吉坊
(
よしぼう
)
は、
両手
(
りょうて
)
を
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
にのせて、
清
(
きよ
)
ちゃんがあちらへゆけば、その
方
(
ほう
)
を
見送
(
みおく
)
り、こちらへくればまた
目
(
め
)
を
放
(
はな
)
さずに、
迎
(
むか
)
えていました。
父親と自転車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
晩
(
ばん
)
、
郵便局長
(
ゆうびんきょくちょう
)
のミハイル、アウエリヤヌイチは
彼
(
かれ
)
の
所
(
ところ
)
に
来
(
き
)
たが、
挨拶
(
あいさつ
)
もせずにいきなり
彼
(
かれ
)
の
両手
(
りょうて
)
を
握
(
にぎ
)
って、
声
(
こえ
)
を
顫
(
ふる
)
わして
云
(
い
)
うた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こうおじいさんは
言
(
い
)
いながら、
桃
(
もも
)
を
両手
(
りょうて
)
にのせて、ためつ、すがめつ、ながめていますと、だしぬけに、
桃
(
もも
)
はぽんと中から二つに
割
(
わ
)
れて
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
竹童は
遠退
(
とおの
)
く
跫音
(
あしおと
)
へいくども
礼
(
れい
)
をいったが、
両手
(
りょうて
)
で顔をおさえているので、それがどんな
風
(
ふう
)
の人であったか、見送ることができなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のちにわかつたが、
死
(
し
)
の
原因
(
げんいん
)
は
青酸加里
(
せいさんかり
)
による
毒殺
(
どくさつ
)
だつた。
死体
(
したい
)
の
両手
(
りょうて
)
がつきのばされて、
鉢
(
はち
)
のふちに
掴
(
つか
)
みかかろうという
恰好
(
かっこう
)
をしている。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
▼ もっと見る
それから女の子にやさしくカムパネルラのとなりの
席
(
せき
)
を
指
(
ゆび
)
さしました。女の子はすなおにそこへすわって、きちんと
両手
(
りょうて
)
を組み合わせました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
また泣きだしたくなったけれど、こわさのほうがさきにたって、
両手
(
りょうて
)
に
息
(
いき
)
を
吹
(
ふ
)
きかけながら、いちもくさんに
走
(
はし
)
って行く。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
眼
(
ま
)
のあたり、
斯
(
こ
)
うした
荘厳無比
(
そうごんむひ
)
の
光景
(
ありさま
)
に
接
(
せっ
)
した
私
(
わたくし
)
は、
感極
(
かんきわま
)
りて
言葉
(
ことば
)
も
出
(
い
)
でず、
覚
(
おぼ
)
えず
両手
(
りょうて
)
を
合
(
あ
)
わせて、その
場
(
ば
)
に
立
(
た
)
ち
尽
(
つく
)
したことでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
両手
(
りょうて
)
で頭を
抱
(
かか
)
えて
書物
(
しょもつ
)
の
挿絵
(
さしえ
)
に見入っている時でも——
台所
(
だいどころ
)
のいちばんうす暗い
片隅
(
かたすみ
)
で、自分の小さな
椅子
(
いす
)
に
坐
(
すわ
)
って、夜になりかかっているのに
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そのとたんに、小人はネコの青い目がそばで光っているのを見つけますと、
両手
(
りょうて
)
に赤んぼうを持ったまま、こまりきって、つっ立ってしまいました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
吾に
復
(
か
)
えった彼の眼の前に、
両手
(
りょうて
)
につまんで立った鶴子の
白
(
しろ
)
胸掛
(
むねかけ
)
から、花の
臙脂
(
えんじ
)
がこぼれそうになって居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
さっきまでは、とにかくにげられそうな
希望
(
きぼう
)
があった。まどへ
両手
(
りょうて
)
をかけてさえしまえば、
飛越台
(
とびこしだい
)
の
要領
(
ようりょう
)
ででも、どうにか制動室へからだを
運
(
はこ
)
ぶことができると思っていた。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
二人
(
ふたり
)
はかわりばんこに、
泉
(
いずみ
)
のふちの、しだやぜんまいの
上
(
うえ
)
に
両手
(
りょうて
)
をつき、
腹
(
はら
)
ばいになり、つめたい
水
(
みず
)
の
匂
(
にお
)
いをかぎながら、
鹿
(
しか
)
のように
水
(
みず
)
をのみました。はらの
中
(
なか
)
が、ごぼごぼいうほどのみました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「
両手
(
りょうて
)
といっしょに、
体
(
からだ
)
じゅうも
透明
(
とうめい
)
になったのかい?」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
林太郎はそのしろ公を
両手
(
りょうて
)
で高くさしあげて
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
そして、
近
(
ちか
)
づくと
両手
(
りょうて
)
へほかの
子供
(
こども
)
がひとりずつすがり、もうけっしてだれにも
先生
(
せんせい
)
を
渡
(
わた
)
さないというふうにして、
歩
(
ある
)
いていきました。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは白い
鬚
(
ひげ
)
の
老人
(
ろうじん
)
で、
倒
(
たお
)
れて
燃
(
も
)
えながら、
骨立
(
ほねだ
)
った
両手
(
りょうて
)
を合せ、須利耶さまを
拝
(
おが
)
むようにして、切なく叫びますのには
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と、おかあさんは
両手
(
りょうて
)
をひろげてつかまえようとしました。その
間
(
ま
)
に
少女
(
おとめ
)
の
姿
(
すがた
)
は、もう
高
(
たか
)
く
高
(
たか
)
く
空
(
そら
)
の上へ
上
(
あ
)
がっていって、やがて
見
(
み
)
えなくなりました。
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
イワン、デミトリチは
昨日
(
きのう
)
と
同
(
おな
)
じ
位置
(
いち
)
に、
両手
(
りょうて
)
で
頭
(
かしら
)
を
抱
(
かか
)
えて、
両足
(
りょうあし
)
を
縮
(
ちぢ
)
めたまま、
横
(
よこ
)
に
為
(
な
)
っていて、
顔
(
かお
)
は
見
(
み
)
えぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
おかあさんの心は、
絶望
(
ぜつぼう
)
のあまり、いまにもはりさけそうです。
両手
(
りょうて
)
をふりしぼりながら、
訴
(
うった
)
えるように、わが子の名まえを大きな声で呼びあるきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
だが、目は
布
(
ぬの
)
をもってふさがれ、
両手
(
りょうて
)
は杭にしばりつけられている二人の
怒声
(
どせい
)
は、むざんな役人たちの心に、ありふれた、
世迷
(
よま
)
い
言
(
ごと
)
としかひびかなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしは、人をかきわけて、
鉄格子
(
てつごうし
)
のはまった
窓
(
まど
)
に向かった自分の
場所
(
ばしょ
)
へたどりつくと、
両手
(
りょうて
)
を
頭
(
あたま
)
の下へあてがってあおむけにごろりと
寝
(
ね
)
て、目をつぶりました。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
女子
(
おなご
)
の
身
(
み
)
でありながら
覚
(
おぼ
)
えず
両手
(
りょうて
)
を
空
(
そら
)
にさしあげて、
声
(
こえ
)
を
限
(
かぎ
)
りにわあッと
叫
(
さけ
)
んで
了
(
しま
)
いました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
老人
(
ろうじん
)
はやつれて
寝
(
ね
)
ていました。
海蔵
(
かいぞう
)
さんは
枕
(
まくら
)
もとに
両手
(
りょうて
)
をついて
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
と
紹介
(
しょうかい
)
する。其尾について、彼は
両手
(
りょうて
)
をついて
鄭重
(
ていちょう
)
にお
辞儀
(
じぎ
)
をする。皆が
一人〻〻
(
ひとりひとり
)
来ては挨拶する。石山氏の注意で、
樽代
(
たるだい
)
壱円仲間入のシルシまでに包んだので、皆がかわる/″\みやげの
礼
(
れい
)
を云う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
雨
(
あめ
)
は、しだいに
小降
(
こぶ
)
りになってきました。
少年
(
しょうねん
)
は、
両手
(
りょうて
)
に、四
角
(
かく
)
のかんや、びんを
包
(
つつ
)
んだのを
抱
(
かか
)
えて、
自動車
(
じどうしゃ
)
にもどってきました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お前、
郷里
(
くに
)
はどこだ。」
農夫長
(
のうふちょう
)
は
石炭凾
(
せきたんばこ
)
にこしかけて
両手
(
りょうて
)
を火にあぶりながら
今朝
(
けさ
)
来た赤シャツにたずねました。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
猿
(
さる
)
は、「ざまをみろ。」と
言
(
い
)
いながら、こんどこそあまい
柿
(
かき
)
を
一人
(
ひとり
)
じめにして、おなかのやぶれるほどたくさん
食
(
た
)
べて、その上
両手
(
りょうて
)
にかかえきれないほど
持
(
も
)
って
猿かに合戦
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
すると
丁度
(
ちょうど
)
ハバトフもブローミウム
加里
(
カリ
)
の
壜
(
びん
)
を
携
(
たずさ
)
えて
遣
(
や
)
って
来
(
き
)
た。アンドレイ、エヒミチは
重
(
おも
)
そうに、
辛
(
つら
)
そうに
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
して
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
け、
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うえ
)
に
両手
(
りょうて
)
を
突張
(
つッぱ
)
る。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そのエスさまは、どうかというと、みんなのまんなかで、
両手
(
りょうて
)
をさしのべながら、子どもたちを
祝福
(
しゅくふく
)
したり、
罪
(
つみ
)
に
泣
(
な
)
くおかあさんたちを祝福したりしていらっしゃる。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
私
(
わたくし
)
はこの
時
(
とき
)
ほどびっくりしたことはめったにございませぬ。
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
いで
座布団
(
ざぶとん
)
を
外
(
はず
)
して、
両手
(
りょうて
)
をついて
叩頭
(
おじぎ
)
をしたまま、しばらくは
何
(
なん
)
と
御挨拶
(
ごあいさつ
)
の
言葉
(
ことば
)
も
口
(
くち
)
から
出
(
で
)
ないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一火
(
いっか
)
はもうしわけがないと、
龍太郎
(
りゅうたろう
)
や
忍剣
(
にんけん
)
たちのまえに
両手
(
りょうて
)
をついて
謝罪
(
しゃざい
)
した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幸三
(
こうぞう
)
は、そこにあった
重
(
おも
)
い
鉄板
(
てっぱん
)
に
両手
(
りょうて
)
をかけました。しかし、それは、
容易
(
ようい
)
に
持
(
も
)
ち
上
(
あ
)
げることすらできないほど、
重
(
おも
)
かったのでありました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじいさんはやさしく
云
(
い
)
いました。「木ペン
失
(
な
)
ぐした。」キッコは
両手
(
りょうて
)
を目にあててまたしくしく泣きました。
みじかい木ぺん
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
明
(
あ
)
くる
年
(
とし
)
の二
月
(
がつ
)
十五
日
(
にち
)
は、お
釈迦
(
しゃか
)
さまのお
亡
(
な
)
くなりになった
御涅槃
(
ごねはん
)
の日でしたが、二
歳
(
さい
)
になったばかりの
太子
(
たいし
)
は、かわいらしい
両手
(
りょうて
)
をお
合
(
あ
)
わせになり、
西
(
にし
)
の
方
(
ほう
)
の
空
(
そら
)
に
向
(
む
)
かって
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
太
(
ふと
)
い
木
(
き
)
だなあ。」といって、
無邪気
(
むじゃき
)
な
子供
(
こども
)
たちは、
小
(
ちい
)
さな
両手
(
りょうて
)
を
開
(
ひら
)
いて、
太
(
ふと
)
い
幹
(
みき
)
に
抱
(
だ
)
きついて、
見上
(
みあ
)
げるものもあれば
学校の桜の木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
気がついて見るとほんとうにタネリは大きな一ぴきの
蟹
(
かに
)
に
変
(
かわ
)
っていたのです。それは自分の
両手
(
りょうて
)
をひろげて見ると
両側
(
りょうがわ
)
に八本になって
延
(
の
)
びることでわかりました。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
言
(
い
)
いながら、そこらを
見
(
み
)
まわしますと、ちょうど
川
(
かわ
)
の
岸
(
きし
)
に
二
(
ふた
)
かかえもあるような大きな
杉
(
すぎ
)
の木が
立
(
た
)
っていました。
金太郎
(
きんたろう
)
はまさかりをほうり
出
(
だ
)
して、いきなり
杉
(
すぎ
)
の木に
両手
(
りょうて
)
をかけました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「そう、
見
(
み
)
せてくれない?」と、
姉
(
あね
)
は、
両手
(
りょうて
)
を
差
(
さ
)
し
出
(
だ
)
して、
弟
(
おとうと
)
の
手
(
て
)
から、二
枚
(
まい
)
重
(
かさ
)
ね
合
(
あ
)
わせたカンバスを
受
(
う
)
け
取
(
と
)
ろうとした。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
青年はなんとも
言
(
い
)
えず
悲
(
かな
)
しそうな顔をして、じっとその子の、ちぢれたぬれた頭を見ました。女の子は、いきなり
両手
(
りょうて
)
を顔にあててしくしく
泣
(
な
)
いてしまいました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
熊
(
くま
)
はへいこうして、
両手
(
りょうて
)
をついてあやまって、
金太郎
(
きんたろう
)
の
家来
(
けらい
)
になりました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
おじいさんは、
奥
(
おく
)
から、かきと
芋
(
いも
)
を
盆
(
ぼん
)
にのせて
持
(
も
)
ってきて
女
(
おんな
)
に
渡
(
わた
)
し、
別
(
べつ
)
にゆでたくりを
一握
(
ひとにぎ
)
り、それは、
自分
(
じぶん
)
から
子供
(
こども
)
の
両手
(
りょうて
)
へ
入
(
い
)
れてやりながら
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこから一
羽
(
わ
)
の
鶴
(
つる
)
がふらふらと
落
(
お
)
ちて来て、また走り出したインデアンの大きくひろげた
両手
(
りょうて
)
に
落
(
お
)
ちこみました。インデアンはうれしそうに立ってわらいました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
牛若
(
うしわか
)
はいって、
弁慶
(
べんけい
)
をおこしてやりました。
弁慶
(
べんけい
)
は
両手
(
りょうて
)
を
地
(
ち
)
について
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
泣
(
な
)
きんぼうは、やさしくいわれると、ますます
体
(
からだ
)
を
揺
(
ゆ
)
すぶって、
空
(
そら
)
を
向
(
む
)
いて、
両手
(
りょうて
)
をだらりと
垂
(
た
)
れて、
顔
(
かお
)
いっぱいに
大
(
おお
)
きな
口
(
くち
)
を
開
(
あ
)
けて
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
しました。
泣きんぼうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、ひそひそはなしている。するとしゅっこは、いきなり
両手
(
りょうて
)
で、みんなへ水をかけ出した。
さいかち淵
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
和尚
(
おしょう
)
さんは
猫
(
ねこ
)
の
陣
(
じん
)
とねずみの
陣
(
じん
)
のまん
中
(
なか
)
につっ
立
(
た
)
って、
両手
(
りょうて
)
をひろげて
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「この
松原
(
まつばら
)
の
奥
(
おく
)
にもお
家
(
うち
)
がありますか?」といって、
薬売
(
くすりう
)
りの
少年
(
しょうねん
)
は、たずねたのです。
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
は、
両手
(
りょうて
)
についた
砂
(
すな
)
をはらって、
少年
(
しょうねん
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ああ、ただも
一度
(
いちど
)
二本の足でぴんぴん歩いてあの
楽地
(
らくち
)
の中の
泉
(
いずみ
)
まで行きあの
冷
(
つめ
)
たい水を
両手
(
りょうて
)
で
掬
(
すく
)
って
呑
(
の
)
むことができたらそのまま
死
(
し
)
んでもかまわないと
斯
(
こ
)
う思うだろう。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お
百姓
(
ひゃくしょう
)
は
両手
(
りょうて
)
を
地
(
ち
)
につけて
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌
両膝