“一火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとひ50.0%
いっか25.0%
ひとつひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首尾が好いと女世帯せたい、お嬢さん、というのは留守なり、かみさんもひまそうだ。最中もなか一火ひとひで、醤油おしたじをつけて、とやっこ十七日だけれども、小遣こづかいがないのである。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
刀のぬけない場所ばしょだけに、いたずらに声ばかり高く、理非りひもめちゃくちゃにののしる声が、一火いっか龍太郎以下りゅうたろういかの者を取りまいて、身うごきもさせない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かく白して其殿あみおかの内に還り入りますの間、いと久しうして待ちかねたまひつ、故れ左のみゝつらに刺させる湯津々間櫛ゆづつまぐし男柱おばしら一箇ひとつを取りきて一火ひとつひを燭し入りますの時、うじたかれとゝろぎて
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)