“兩掌”の読み方と例文
新字:両掌
読み方割合
りやうて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美女の頸筋くびすぢは後ろから、二太刀三太刀斬られて居りますが、刄物がなまくらなのか、腕がにぶいのか、到頭切り落し兼ねたまゝで、その上不思議なことに兩掌りやうてをしかと
平次の聲に驚いて多勢の者が飛込んで來ましたが、死んで行く娘の命をどうする事も出來ません。平次は少し引き下がつたまま、兩掌りやうてを合せて靜かに/\念佛をとなへて居りました。
松太郎は土間に滑り落ちて、平次の前に兩掌りやうてを合せるのでした。