“兩親”のいろいろな読み方と例文
新字:両親
読み方割合
ふたおや50.0%
りやうしん26.9%
れうしん11.5%
おや7.7%
ふたり3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兩親ふたおやに早く死別れてつた二人の姉弟きやうだいですから互に力にして居たのが今では別れ/\になつて生死いきしにさへ分らんやうになりました。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
兩親りやうしんあに意見いけんなどは、あしかぜほどもみないで、朋輩ほうばい同士どうしには、何事なにごとにも、きにの、おれおれががついて𢌞まはつて、あゝ、ならばな、と口癖くちぐせのやうにふ。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さく年の初夏しよか兩親れうしんの家から別居べつきよして、赤坂區さかく新町に家を持ち、馴染なじみのその球突塲たまつきばとほくなるとともにまたほとんどやめたやうなかたちになつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
子爵ししやく寵愛ちようあいよりもふかく、兩親おやなきいもと大切たいせつかぎりなければ、きがうへにもきをらみて、何某家なにがしけ奧方おくがたともをつけぬ十六の春風はるかぜ無慘むざん玉簾たますだれふきとほして此初櫻このはつざくらちりかヽりしそで
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今宵こよひもちひだけありしか如何いかに、さらでも御不自由ごふじいうのお兩親ふたり燈火ともしびなくばさぞこまはやかへりて樣子やうすりたきもの
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)