“口癖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちぐせ89.2%
くちくせ10.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『それはわたし子供こどもときに、始終しゞゆう口癖くちぐせのやうにつてたのとはちがふ』とグリフォンがひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
年頃としごろ遠野郷の昔の話をよく知りて、誰かに話して聞かせ置きたしと口癖くちぐせのようにいえど、あまりくさければ立ち寄りて聞かんとする人なし。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
捕物の名人錢形の平次は、口癖くちぐせのやうにかう言つて居りました。血みどろの死體をいぢり廻すのを商賣冥利と考へる爲には、平次の神經は少し繊細に過ぎたのです。
おとこは、くちなかで、千三百りょう……と、口癖くちぐせになって、かえして、いっていました。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彦兵衛は、いつもの低い構えと口癖くちぐせを今夜はわすれ果てていた。すこし反身そりみ気味になって、理屈をこねた。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんでもかねまうけなくつちや不可いけないと口癖くちくせやうつてゐたさうで、日露戰爭後にちろせんさうごもなく
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
病人は平生へいぜいから自分の持っている両蓋の銀側時計を弟の健三に見せて、「これを今に御前に遣ろう」とほとんど口癖くちくせのようにいっていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
姉は健三の子供の時分、「今に姉さんに御金が出来たら、健ちゃんに何でも好なものを買って上げるよ」と口癖くちくせのようにいっていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かれは平生からひとのよく口癖くちくせにする、人間は容易なことで餓死するものぢやない、うにかなつて行くものだと云ふ半諺はんことわざの真理を、経験しない前からしんした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
私はそれが年長者に対する私の口癖くちくせだといって弁解した。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)