“玉簾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たまだれ38.9%
たますだれ27.8%
ぎょくれん11.1%
ぎよくれん11.1%
たまのすだれ5.6%
タマダレ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家臣と雖も男子は禁制されていた玉簾(たまだれ)の奥ふかきあたりへ座頭ばかりは自由に出入を許されていたのである。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
訶和郎(かわろ)は兵士(つわもの)たちの間を脱けると、宮殿の母屋(もや)の中へ這入(はい)っていった。そうして、広間の裏へ廻って尾花(おばな)で編んだ玉簾(たますだれ)の隙間(すきま)から中を覗(のぞ)いた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
従来、主上と申し奉るは深い玉簾(ぎょくれん)の内にこもらせられ、人間にかわらせたもうようにわずかに限りある公卿(くげ)たちのほかには拝し奉ることもできないありさまであった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
東北は山又山を重ねて、琅玕(ろうかん)の玉簾(ぎよくれん)深く夏日の畏(おそ)るべきを遮(さへぎ)りたれば、四面遊目(ゆうもく)に足りて丘壑(きゆうかく)の富を擅(ほしいまま)にし、林泉の奢(おごり)を窮(きは)め、又有るまじき清福自在の別境なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
春にいたり枝(えだ)につもりし雪まづとけて葉をいださぬ木の森をなしたるに、滝の水烟(すゐゑん)枝(えだ)に潤(うるほ)ひしが津(しづく)となり氷柱(つらゝ)となりて玉簾(たまのすだれ)をかけ周(めぐら)したるやうなるは、これも又たぐふべきものなし。
雲の上は、ありし昔にかはらねど、見し玉簾(タマダレ)の うちやゆかしき
鸚鵡小町 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)