“訶和郎”の読み方と例文
読み方割合
かわろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして、第三に選ばれた美しい乙女は、娘を持つ奴国の宮の母親たちのまだ誰もが予想さえもしなかった訶和郎かわろの妹の香取かとりであった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
そこにはしい蜜柑みかんが茂っていた。猿は二人の頭の上を枝から枝へ飛び渡った。訶和郎かわろは野犬とおおかみとを防ぐために、榾柮ほだいた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
訶和郎かわろ兵士つわものたちの間を脱けると、宮殿の母屋もやの中へ這入はいっていった。そうして、広間の裏へ廻って尾花おばなで編んだ玉簾たますだれ隙間すきまから中をのぞいた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)