鸚鵡小町おうむこまち
謡曲小町物の一で、卒都婆小町などゝ共に、小町の末路を伝へたものである。小野小町御所を出て、年たけて、関寺辺の柴の庵に、住んでゐた。陽成院小町の容子を聞こしめされて、新大納言行家に、 雲の上は、ありし昔にかはらねど、見し玉簾のうちやゆかしき …