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れうしん
昨年の
初夏兩親の家から
別居して、赤
坂區新町に家を持ち、
馴染のその
球突塲が
遠くなるとともにまた
殆どやめたやうな
形になつた。
兎もあれ
彼の
子も
兩親の
手で
育てられまするに、つまらぬ
事を
思ひ
寄まして、
貴君にまで
嫌やな
事を
御聞かせ
申ました
末は
何となる
身ぞ、
兩親ありながら
大目に
見てあらき
詞をかけたる
事も
無く、
樓の
主が
大切がる
樣子も
怪しきに、
聞けば
養女にもあらず
親戚にてはもとより
無く、
姉なる
人が
身賣りの
當時