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雙手
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もろて
ふりがな文庫
“
雙手
(
もろて
)” の例文
新字:
双手
かたりをはれる時かの盜人
雙手
(
もろて
)
を握りて之を擧げ、叫びて曰ひけるは、受けよ神、我汝にむかひてこれを延ぶ 一—三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
氣丈らしい老母加世も、打ち明けて話した氣の
緩
(
ゆる
)
みに、疊の上に
雙手
(
もろて
)
を突いたまゝ、ポロポロと涙をこぼすのです。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
我が
黄金
(
こがね
)
をも何ともおもはず、接吻をも何とも思はぬをおん身に見せんため、我はこの詩人の
方
(
かた
)
に接吻すべし。新く言ひ
畢
(
をは
)
りて、女主人は
雙手
(
もろて
)
もて我頬を押へ、我唇に接吻して、家の内に走り入りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
男子
(
をのこ
)
と
燻
(
くゆ
)
りて、
雙手
(
もろて
)
、見よ、
披
(
ひら
)
けり。
機縁:(友なる画家の画稿に題す)
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
我は悲しみのあまり
雙手
(
もろて
)
を噛めり、わがかくなせるを
食
(
くら
)
はんためなりとおもひ、彼等俄かに身を起して 五八—六〇
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
初代勘兵衞は肩を顫はせて、疊の上に
雙手
(
もろて
)
を突きました。
小鬢
(
こびん
)
の處が搖れて、涙がハラハラと膝に散りました。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雙手
(
もろて
)
命
(
いのち
)
の火にかざしぬくめしかど
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
忽ちかなたに忽ちこなたに
新
(
あらた
)
なる焔をはらふ
幸
(
さち
)
なき
雙手
(
もろて
)
の
亂舞
(
トレスカ
)
にはしばしの休みもあることなかりき 四〇—四二
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
錦太郎はボロボロと涙をこぼし乍ら、疊の上へ
雙手
(
もろて
)
を突くのです。
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雙手
(
もろて
)
を眉のあたりに
翳
(
かざ
)
し、つよきに過ぐる光を
減
(
へ
)
らす一の
蔽物
(
おほひ
)
をわがために造れり 一三—一五
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
平次は四尺の溝を飛越し、格子に
雙手
(
もろて
)
を掛けて説き進むのです。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
わが師
雙手
(
もろて
)
をひらきてしづかに草の上に置きたり、我即ちその
意
(
こゝろ
)
をさとり 一二四—一二六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
雙
部首:⾫
18画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“雙”で始まる語句
雙
雙方
雙六
雙刄
雙生
雙腕
雙眼
雙々
雙兒
雙吟