“雙刄”の読み方と例文
読み方割合
もろは100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手品師や輕業師の使ふ、雙刄もろはの刀——あの宙に投げてお手玉に取つたり、ゆかの上に突つ立てたり、見物の前で呑んで見せたりする、物凄い刀だつたのです。
半月に一人、一と月に一人、雙刄もろはの刀で背後から、突殺された死體が、引續きこの界隈で發見されたのです。
「菊治は自分で雙刄もろはの刀を胸へ突立てたんでなくて、どうかしたら、放つて置くとあと幾人あやめるか解らないので、お常がやつたんぢやありませんか。その證據には、——」