“雙刄(もろは)” の例文
手品師や輕業師の使ふ、雙刄(もろは)の刀——あの宙に投げてお手玉に取つたり、床(ゆか)の上に突つ立てたり、見物の前で呑んで見せたりする、物凄い刀だつたのです。
半月に一人、一と月に一人、雙刄(もろは)の刀で背後から、突殺された死體が、引續きこの界隈で發見されたのです。
「菊治は自分で雙刄(もろは)の刀を胸へ突立てたんでなくて、どうかしたら、放つて置くとあと幾人害(あや)めるか解らないので、お常がやつたんぢやありませんか。その證據には、——」