“双腕”のいろいろな読み方と例文
旧字:雙腕
読み方割合
もろうで63.6%
もろて18.2%
りやうわん9.1%
りやんこ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾日も幾日も、そうした情景が続いた後、少女はとうとうその牝鹿めじかのようにしなやかな身体を、俊寛の強い双腕もろうでに委してしまった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
差し延べる丈太郎の双腕もろての中へ、お園は無言のまま、その華奢な体を投げかけました。
松島は梅子を引き起しつゝ、其の繊弱かよわ双腕りやうわんをばあはれ背後うしろとらへんずる刹那せつな、梅子の手は電火いなづまの如くひらめけり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
双腕りやんこの彌造は、何處に敵がゐるかもわからない御用聞のたしなみにはないことですが、鼻唄の旋律メロデイをこね回すのには、かうやまを拵へて、んがいあごで梶を取らないと
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)