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双腕
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もろうで
ふりがな文庫
“
双腕
(
もろうで
)” の例文
旧字:
雙腕
幾日も幾日も、そうした情景が続いた後、少女はとうとうその
牝鹿
(
めじか
)
のようにしなやかな身体を、俊寛の強い
双腕
(
もろうで
)
に委してしまった。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
瞼
(
まぶた
)
に浮んでくるのは、猿沢の胸に濃く密生した胸毛の色とか、
双腕
(
もろうで
)
のぐりぐり筋肉の形とか、そんなものばかりで、背中のことは全然浮んでこないのです。
Sの背中
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
輕しと
喞
(
かこ
)
ちし三尺二寸、
双腕
(
もろうで
)
かけて疊みしはそも何の爲の
極意
(
ごくい
)
なりしぞ。祖先の苦勞を忘れて風流三昧に
現
(
うつゝ
)
を拔かす當世武士を尻目にかけし、半歳前の我は今
何處
(
いづく
)
にあるぞ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
桜子はそう思い乍ら、もう一度うとうとしかけましたが、夜の物が厚かったせいか、少し汗ばむような気がして、我にもあらず、
双腕
(
もろうで
)
を浅く抜いて、絹夜具の上へ投げました。
新奇談クラブ:03 第三夜 お化け若衆
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
酔っぱらいの年増女は、
双腕
(
もろうで
)
を僕の方に伸ばしたまま、酒棚の前からフラフラ出てきた。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
その時、父の老いてはいるけれども、
尚
(
なお
)
力強い
双腕
(
もろうで
)
が、彼女の身体を力強く支えたのである。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
銭形平次ほどの者も、思案に余って
双腕
(
もろうで
)
を
拱
(
こまぬ
)
きました。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
双
常用漢字
中学
部首:⼜
4画
腕
常用漢字
中学
部首:⾁
12画
“双”で始まる語句
双
双手
双六
双生児
双方
双眸
双子
双眼鏡
双親
双肌