“りょうあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
両脚51.7%
両足37.9%
双足6.9%
両肢3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、健ちゃんが蛙をつまみあげると、薄青い色をした蛙は、くの字になった両脚りょうあしを強く曲げて逃げようとしました。
(新字新仮名) / 林芙美子(著)
なんとおもったか、ひとりのは、いきなり両足りょうあしをひらいて、おおきなをいからし、キューピーのまねをして、人形にんぎょうとにらめっこをしました。
戦争はぼくをおとなにした (新字新仮名) / 小川未明(著)
一方藁莚のはしの方には赤い編上げ靴をはいた双足りょうあしが出ており、反対の方になった左横には黒っぽい洋服を着た手さきが一つあらわれて、ふとったあぶらぎったてのひらを見せていた。
雀が森の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
時には、両肢りょうあしをかがめその長い手で、地上をきながら疾風のようにはしる——ゴリラだ。私は、それと分るとぞっと寒気がし、あごががくがくとなり、膝がくずれそうになった。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)