“永”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なが74.5%
とこし7.8%
なげ5.0%
とこ2.8%
ながら2.8%
とこしえ2.1%
とこしな1.4%
1.4%
なご1.4%
ながく0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊弉諾神いざなぎのかみながい間戸口にじっと待っていらっしゃいました。しかし、女神は、それなり、いつまでたっても出ていらっしゃいません。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
巴紋ともえもんの旗は高くひるがえらず、春は来るとも李華はとこしえにそのつぼみを封じるようである。固有の文化は日に日に遠く、生れ故郷から消え去ってゆく。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
奴はなげえこと己をこき使いやがったよ、畜生! 己ぁあの船室ケビンへ入りてえんだ、そうさ。奴らの漬物ピックルだの葡萄酒だの何だのがほしいんだ。
盛大なりし葬式(ユニオン神学校に於ける)は、彼女と予とをとこしえに結ばん為めの結婚の式なりき。多く言わず、唯察し玉え。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ぢや皆さん、ながらく御厄介になりました。いや/\、どうかそのまゝ。(誰も送つて出ようともしない。詩人は玄関の方に去る)
世帯休業 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
このゆえに私は、きたるべき平和会議の席上に、心より彼を歓迎すると同時に、戦後の経営においても、英国多数の貧民のため、彼の生命のとこしえに長からん事を祈る。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
いつも痒いところに手が届きけり。されば八重去つてよりわれまた肴饌こうせんのことを云々うんぬんせず。机上の花瓶かへいとこしなへにまた花なし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「ほんにが生きしたごとある!」
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
或人(同)曰く、漢土においても詩と歌とは確然定義を異にし、詩は志を述べ歌は言をなごうしといへるなり。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
如斯かくのごとく心得なば夫婦の中自らやわらぎ、行末ながくつれ添て家の内穏かなるべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)