“永訣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えいけつ80.0%
おしまひ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慈ソノ意ヲ察シ声ヲはげまシテ発ヲ促ス。つい永訣えいけつトナル。余ヤ庚戌こうじゅつノ歳ヲ以テ金城ノ官舎ニ生レ而シテ今コレヲ金城ノ館ニ聞ク。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
安政六年己未きび 五月、江戸に檻送かんそうせらる。七月、江戸伝馬てんま町の獄に下る。十月二十日、永訣えいけつ書を作る。二十六日、『留魂録』成る。二十七日、刑にく。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
きツと老女さんのこと申すのですよ、わたし、老女さんに抱いて戴いて、亡母はゝ永訣おしまひ挨拶あいさつをしたのですとネ、——私、老女さん、此の洋琴に向ひますとネ、うやら亡母が背後うしろから手を取つて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)