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永訣
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えいけつ
ふりがな文庫
“
永訣
(
えいけつ
)” の例文
慈ソノ意ヲ察シ声ヲ
励
(
はげま
)
シテ発ヲ促ス。
終
(
つい
)
ニ
永訣
(
えいけつ
)
トナル。余ヤ
庚戌
(
こうじゅつ
)
ノ歳ヲ以テ金城ノ官舎ニ生レ而シテ今コレヲ金城ノ館ニ聞ク。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
安政六年
己未
(
きび
)
五月、江戸に
檻送
(
かんそう
)
せらる。七月、江戸
伝馬
(
てんま
)
町の獄に下る。十月二十日、
永訣
(
えいけつ
)
書を作る。二十六日、『留魂録』成る。二十七日、刑に
就
(
つ
)
く。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
談
(
だん
)
、
刻
(
こく
)
を移して、
予
(
よ
)
、
暇
(
いとま
)
を告げて去らんとすれば、先生
猶
(
なお
)
しばしと
引留
(
ひきとめ
)
られしが、やがて
玄関
(
げんかん
)
まで送り出られたるぞ、
豈
(
あに
)
知
(
し
)
らんや、これ
一生
(
いっしょう
)
の
永訣
(
えいけつ
)
ならんとは。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
直に母の大病に
言
(
こと
)
よせて、
永訣
(
えいけつ
)
のためにとて呼び還しぬ。
蓋
(
けだ
)
し作左我が子の愛情もさることながら、おのが多年育て上げし公子が身危しと聴きては、其の痛傷の感いかで仙千代を念ふにも劣るべき。
大久保湖州
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“永訣”の意味
《名詞》
永遠に別れること。
死別すること。死去すること。
(出典:Wiktionary)
永
常用漢字
小5
部首:⽔
5画
訣
漢検準1級
部首:⾔
11画
“永”で始まる語句
永劫
永
永久
永遠
永代
永代橋
永年
永禄
永々
永井荷風