“なご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナゴ
語句割合
62.0%
名残31.5%
2.2%
名殘1.1%
名子0.7%
0.7%
0.7%
那古0.7%
名護0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杯は、なごやかな主従のあいだを、幾たびも往復する。こういう打ち溶けた待遇たいぐうは、一族の者でも、めったに恵まれないものであった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、百姓は名残なごり惜しそうに、箱をガタガタ両手でゆすぶってみたり、箱の裏側へなんということもなしにまわってみたりする。
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
かがやかしい、希望きぼうちた、なつあいだは、かなりなごうございました。しかし、そのうちに、あきとなったのであります。
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
る/\うちに、大陸たいりくかげ名殘なごりなく、眼界がんかいそとせてしまうと、其内そのうちかぜはだん/\はげしくなつてて、はては印度洋インドやうで、著名なだい颶風タイフンかはつてしまつた。
下人げにん名子なごは他人に所属するもので、大宝令に所謂家人けにん奴婢に相当するものなるが故に、間人よりも一層社会的地位の低いものと認められ、したがってその夫役負担もまた間人の家族と同じく
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
お雪の心は、悲しいほどなごまっていた。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
わたくしはこちらで修行場しゅぎょうばが三ほどかわりました。最初さいしょ岩屋いわや修行場しゅぎょうば、そこはなかなかなごうございました。
負はれ來し那古なごの砂濱ひとり來て濱鼓子花はまひるがほを摘まむ日や何時
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)