“那古”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なこ77.8%
なご22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、木更津から那古なこの観音様へ参詣を致し、ことによったら館山たてやままで参ろうと思うんでございます」
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小菊は親たちが微禄びろくして、本所のさる裏町の長屋に逼塞していた時分、ようよう十二か三で、安房あわ那古なこに売られ、そこで下地ッとして踊りや三味線しゃみせんを仕込まれ
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
千葉、木更津きさらづ富津ふっつ上総かずさ安房あわへはいった保田ほた那古なご洲崎すさき。野島ヶ岬をグルリと廻り、最初に着くは江見えみの港。それから前原港を経、上総へはいって勝浦、御宿おんじゅく
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
負はれ來し那古なごの砂濱ひとり來て濱鼓子花はまひるがほを摘まむ日や何時
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)