“御宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おやど28.6%
おんやど28.6%
おんじゅく21.4%
おとま7.1%
おんしゅく7.1%
オンジュク7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなは唐突とうとつでありまするが、昨年夏も、お一人な、やはりかような事から、貴下あなたがたのような御仁ごじん御宿おやどをいたしたことがありまする。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お気の毒だが平次殿、しばらくここへ泊っては下さらぬか、銭形の親分御宿おんやどと聞いたら、石川五右衛門いしかわごえもんでも寄り付くことではあるまい
千葉、木更津きさらづ富津ふっつ上総かずさ安房あわへはいった保田ほた那古なご洲崎すさき。野島ヶ岬をグルリと廻り、最初に着くは江見えみの港。それから前原港を経、上総へはいって勝浦、御宿おんじゅく
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御連おつれなされて是から四里八町は餘程よほど夜に入ります殊に此熊谷くまがい土手どては四里八町と申ても餘程丁數がのび五里の餘は必ず御座り升夫に惡ひ土手にて機々をり/\旅人が切られたりあるひは追剥おひはぎ出會であひひどいめに逢事ありてまこと物騷ぶつさうゆゑ何れにも今晩は此熊谷宿へ御宿おとまりあつて明朝は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
くて、大阪方は明石全登、御宿おんしゅく正友、仙石宗也むねなりの諸部将相次いで戦死し、城内では内通者本丸に火をかけ、城内狼狽を極め、遂に松平忠直第一に城に入り斬獲二万余に上る。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
この一家は、いろいろのものを疎開し、御宿オンジュクに住居をもって居り父親は仙台の方に鉱山をやってそちらに疎開する決心して居たので、比較的元気ですしあわててもいず、ようございます。