“御仁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごじん89.4%
おひと10.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなは唐突とうとつでありまするが、昨年夏も、お一人な、やはりかような事から、貴下あなたがたのような御仁ごじん御宿おやどをいたしたことがありまする。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お見うけするような御仁ごじんでございましたので、私たちにいたしますれば、まさしく、一つの事件には相違なかったのでございます。
両面競牡丹 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
夜前やぜん此の御仁おひとがお見えになつてな。」と伯母は不安な調子で云つた。「お前に何ぞ御用があると云つてぢやつた。」
そればツかりぢやアない、まア明治世界めいぢせかいにとつてはたふと御仁おひとさ、福分ふくぶんもあり、うんもあるから開運出世大黒天かいうんしゆつせだいこくてんさ。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)