“ごじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吾人61.7%
御仁25.9%
御人6.2%
後陣4.9%
御陣0.6%
語人0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されど吾人ごじんにしてもしこの社会より貧乏を根絶せんと要するならば、これら三個の条件にかんがみてその方策をつるのほかはない。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
お見うけするような御仁ごじんでございましたので、私たちにいたしますれば、まさしく、一つの事件には相違なかったのでございます。
両面競牡丹 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
「そうだなあ。まだ、先方の御人ごじんが来ていないのだろう。わしたちが、一足先に来たというわけにちがいない。やれやれ気づかれがした」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と深くも考えずに浮気うわきの不平だけを発表して相手の気色けしきうかがう。向うが少しでも同意したら、すぐ不平の後陣ごじんり出すつもりである。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あの大坂の御陣ごじんのときまで御奉公をいたしておりましたら、お役にはたちませぬまでも、おだにのおしろでおふくろさまをおなぐさめ申しましたように何やかやと御きげんをとりむすび
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
又ある人は氏を評してとても愉快な語人ごじんだと言った。まったく氏と語って痛快を覚えぬ人はあるまい、そうしてその後に何物かを氏から投げ込まれていることを気づかぬ人はあるまいと思う。
国枝史郎氏の人物と作品 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)