“御仁恕”の読み方と例文
読み方割合
ごじんじょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『もう一儀、最後の御仁恕ごじんじょを仰ぎまする、私、差料さしりょうの刀を介錯人へおさずけねがいたく、使用後は、そのまま介錯の者へつかわしたく存じますが』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われわれども、たもとをつらねて、村重に面会いたし、尼ヶ崎、花隈はなくまの二城も差出しますれば、なにとぞ、御仁恕ごじんじょをもって、一命だけはお救いおき下されたい。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御仁恕ごじんじょをもって、念仏門閉止へいしのお罰は、ひとえにお寛大を賜わりますよう、わけても師の上人は、ここ年来、病弱、つ、専念御行状をも慎まれている折でもありまするし
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)