“花隈”の読み方と例文
読み方割合
はなくま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うわさには、花隈はなくまから兵庫の浜へ出て、船をひろい、備後びんご尾道おのみちへ落ちて行ったとあるが——ようとしてしばらく所在が知れなかった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先陣を望んで止まないので、到頭その居城の順序に依って、高槻の高山、茨木の中川、花隈はなくまの池田の順になった。
山崎合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
約束の日曜日には、朝の十時に父子で蘆屋へ来、一二時間家で遊んでから、主人側の四人と都合六人でハイアを神戸まで飛ばして、花隈はなくまの菊水へ行った。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)