“おやど”の漢字の書き方と例文
語句割合
御宿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこへつけるつて、宿やどへつけるのにきまつてゐるから、宿だよ、宿だよと桐油とうゆうしろから、二度ばかり声をかけた。車夫はその御宿おやどがわかりませんと云つて、往来わうらいのまん中に立ち止まつた儘、動かない。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
進めされば秀盛先生はこの近邊きんぺんにも御弟子これ有よしにて時々御指南に御出おいでなされて滯留たうりうせつ毎度まいど私方わたくしがたにて御宿おやどを申上夫ゆゑ大先生の御咄おはなしに貴方樣の御噂おうはさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いだし五六日預かり給はれといひしに桐屋の亭主其御金は御宿おやどへ御預けなされては如何に候やと云ふに彼の客然れば宿は懇意こんいの者ゆゑ金銀をつかふ事を異見いけん致せば預ける事かなひ難し其譯そのわけは金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)