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御宿
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おやど
ふりがな文庫
“
御宿
(
おやど
)” の例文
甚
(
はなは
)
だ
唐突
(
とうとつ
)
でありまするが、昨年夏も、お一人な、やはりかような事から、
貴下
(
あなた
)
がたのような
御仁
(
ごじん
)
の
御宿
(
おやど
)
をいたしたことがありまする。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
揉
(
もみ
)
ながら
今晩
(
こんばん
)
は何分
御泊
(
おとめ
)
申こと出來難く其譯は今夜村の寄合にて
後刻
(
ごこく
)
は大勢集まり候間御氣のどくながら
御宿
(
おやど
)
は
御斷
(
おことわ
)
り申上ると云けるに武士は
其
(
そ
)
の
樣子
(
やうす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
只
暗
(
くら
)
い方へ行つた。女は何とも云はずに
尾
(
つ
)
いて
来
(
く
)
る。すると比較的淋しい横町の
角
(
かど
)
から二軒目に
御宿
(
おやど
)
と云ふ看板が見えた。
之
(
これ
)
は三四郎にも女にも相応な
汚
(
きた
)
ない看板であつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
どこへつけるつて、
宿
(
やど
)
へつけるのにきまつてゐるから、宿だよ、宿だよと
桐油
(
とうゆ
)
の
後
(
うしろ
)
から、二度ばかり声をかけた。車夫はその
御宿
(
おやど
)
がわかりませんと云つて、
往来
(
わうらい
)
のまん中に立ち止まつた儘、動かない。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
進め
然
(
され
)
ば秀盛先生はこの
近邊
(
きんぺん
)
にも御弟子これ有よしにて時々御指南に
御出
(
おいで
)
なされて
滯留
(
たうりう
)
の
節
(
せつ
)
は
毎度
(
まいど
)
私方
(
わたくしがた
)
にて
御宿
(
おやど
)
を申上夫ゆゑ大先生の
御咄
(
おはな
)
しに貴方樣の
御噂
(
おうはさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
出
(
いだ
)
し五六日預かり給はれと
謂
(
いひ
)
しに桐屋の亭主其御金は
御宿
(
おやど
)
へ御預けなされては如何に候やと云ふに彼の客然れば宿は
懇意
(
こんい
)
の者ゆゑ金銀を
遣
(
つか
)
ふ事を
異見
(
いけん
)
致せば預ける事
叶
(
かな
)
ひ難し
其譯
(
そのわけ
)
は金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“御宿”で始まる語句
御宿札
御宿所替
御宿越前
御宿万兵衛