“とこしえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
永久42.9%
14.3%
永劫14.3%
永遠14.3%
14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮本二郎は言うまでもなく、貴嬢きみもわれもこの悲しき、あさましき春の永久とこしえにゆきてまたかえり来たらぬを願うぞうたてき。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「神の御名みなによりて命ずる。永久とこしえに神の清き愛児まなごたるべき処女おとめよ。腰に帯して立て」
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
このゆえに私は、きたるべき平和会議の席上に、心より彼を歓迎すると同時に、戦後の経営においても、英国多数の貧民のため、彼の生命のとこしえに長からん事を祈る。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
夜になると、北の海の上はとこしえに物凄うございました。
赤い蝋燭と人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう、彼女のすすり泣きは、永劫とこしえにやんでいた。——っ伏した黒髪は、血しおの中へ、べっとりと乱れ、手はかたく懐剣かいけんの柄を握っていたのである。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天地あめつち永劫とこしえ、万象も春秋に、そのすがたをかえてこそ、生命も久し。——そのあめつちの心をもて大きく申さば、このたびのこととて、めでたしといえぬこともない。吉野のさくら、時来らでは見られぬものよ。雨情をはらみ、風の陽気に、おのずから咲き出るに、何の御分別やり申さん。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「我は復活よみがえりなり、生命いのちなり、我を信ずる者は死ぬとも生きん。およそ生きて我を信ずる者は、永遠とこしえに死なざるべし。なんじこれを信ずるか。」
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
恥じ入って後悔した村の人達は、ふたりのために、神さまが特別のお恵みをお与え下さるように祈りながら、墓を一つにして、主従抱き合ったままで葬りました。——永遠とこしえに——(おわり)
……雲を貫く、工場の太い煙は、丈に余る黒髪が、もつれて乱れるよう、そして、さかさまに立ったのは、とこしえに消えぬ人々の怨恨うらみと見えた。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とこしえに辛苦せしむるなかれ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)