“とこしえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
永久37.0%
永遠22.2%
14.8%
11.1%
永劫11.1%
永代3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天は永久とこしえに高く、地は永久に低し、しかも天の誇りを聞かず、地の小言つぶやきをしも聞かざるに。人ばかりは、束の間の、いふにも足らぬ差別を争ひ、何とて喧々囂々けんけんがうがうたる。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
狂わんばかりの憤りと嫉妬と愛と憎悪との相剋そうこくえやらずして、かくも奇怪至極なる殺人鬼となり果てし一人の敗残者、今は永遠とこしえの休息を取ると……。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
年四十八。子ナシ。本郷ノ某寺ニ葬ル。銘シテ曰ク、既ニ風月ヲ楽ミ、マタ美禄ニ飽ク。杯ヲなげうツテ一タビスルヤ、とこしえニ眠ツテ覚メズ。誰カ薄命トイフ。ワレハコレヲ福トイハン。友人西島げい
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
夜になると、北の海の上はとこしえに物凄うございました。はてしもなく、何方どっちを見まわしても高い波がうねうねとうねっています。そして、岩に砕けては、白い泡が立ち上っています。
赤い蝋燭と人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
天地あめつち永劫とこしえ、万象も春秋に、そのすがたをかえてこそ、生命も久し。——そのあめつちの心をもて大きく申さば、このたびのこととて、めでたしといえぬこともない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これより以下は人の田を作るべし、今より以後吾は神のはふりとなりて永代とこしえに敬祭せん、こいねがわくはたたるなかれ恨むなかれ云々
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)