“とこしえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
永久39.1%
永遠17.4%
13.0%
永劫13.0%
13.0%
永代4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折柄、墓石の下に永久とこしえの安い眠りについている霊を驚かすように一台の大型自動車がけたゝましい爆音を上げて、この大崎町の共同墓地を目がけて、驀地まっしぐらに駆けつけて来た。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
天は永久とこしえに高く、地は永久に低し、しかも天の誇りを聞かず、地の小言つぶやきをしも聞かざるに。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
縁あって、苔むした墓側を通り過ぎる者あらば想え! 世にはかくも幻妖なる人生を送って、狂わんばかりの憤りと嫉妬と愛と憎悪との相剋そうこくえやらずして、かくも奇怪至極なる殺人鬼となり果てし一人の敗残者、今は永遠とこしえの休息を取ると……。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
永遠とこしえに加へ給ふおん身なれば、
夜になると、北の海の上はとこしえに物凄うございました。
赤い蝋燭と人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「難中の難事たる所以ゆえんは実にそこにあります。兵を用いるの道は、心を攻むるを以て上とし、武力に終るはなりと承っています。ねがわくは丞相の軍が、よく彼を帰服せしめて、恩を感じ、徳になつき、蜀軍が都へ引き揚げた後も、永劫とこしえに王化はあとにのこって、二度とそむくことのないようにありたいものと存じます」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ嶮峻けんしゅんなる絶壁にて、勾配こうばいの急なることあたかも一帯の壁に似たり、松杉を以て点綴てんてつせる山間の谷なれば、緑樹とこしえに陰をなして、草木が漆黒の色を呈するより、黒壁とは名附くるにて、この半腹の洞穴どうけつにこそかの摩利支天はまつられたれ。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今より以後吾は神のはふりとなりて永代とこしえに敬祭せん
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)