麦焦むぎこがし)” の例文
空気は稀薄ですけれども非常に清浄しょうじょうな空気で、その上にごく成分に富んで居る麦焦むぎこがし粉を日に一度ずつどっさり喰って居ります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
あのね麦焦むぎこがしが来ても、自分で砂糖を入れて塩を入れて掻廻してね、隠して食べて、私には食べさせないの、柿もね、みんな心安い人にって坊には一つしか呉れないの、渋くッていけないのを
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
朝はちょっと樹の実の乾したものすなわち乾桃とかあるいは乾葡萄とかいう物を喰って居ったです。で昼だけ麦焦むぎこがし粉のねったものを椀に二杯ずつ喰べる切り。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)