“麦秋”のいろいろな読み方と例文
旧字:麥秋
読み方割合
むぎあき88.9%
むぎ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麦秋むぎあきである。「富士一つうづみ残して青葉あをばかな」其青葉の青闇あおぐらい間々を、れた麦が一面日のの様に明るくする。陽暦六月は「農攻のうこう五月ごげつ急於弦げんよりもきゅうなり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
芭蕉の名句「何にこの師走しわすの町へ行くからす」には遠く及ばず、同じ蕪村の句「麦秋むぎあきや何に驚く屋根のとり
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
麦秋むぎ頃まで空倉あきぐらで、色々な農具が投げ込んでありまして出入りがはげしゅう御座いますので、若い者がウッカリして窓を明け放しにしておく事がチョイチョイ御座いました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)