“麦畑”のいろいろな読み方と例文
旧字:麥畑
読み方割合
むぎばた55.6%
むぎばたけ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燕麦は麦より強い。麦に追肥おいごえをやると、燕麦が勝手にってしまってドン/\生長する。麦畑むぎばたが一面燕麦の畑の様になった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
三人の女傘かさが後になり先になり、穂の揃つた麦畑むぎばたの中を、睦気むつましげに川崎に向つた。恰度鶴飼橋の袂に来た時、其処で落合ふ別の道から来た山内と出会でつくはした。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
麦畑むぎばたけ牧場ぼくじょうとはおおきなもりかこまれ、そのなかふか水溜みずだまりになっています。まったく、こういう田舎いなか散歩さんぽするのは愉快ゆかいことでした。
工場こうじょうだね。」と、友吉ともきちが、ぎてから、いいました。いつしか、二人ふたり自転車じてんしゃは、青々あおあおとした、麦畑むぎばたけあいだみちはしっています。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)