“むぎばたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麦畠46.7%
麦畑26.7%
麥畑13.3%
麥畠6.7%
麦圃6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その下が麦畠むぎばたけで、麦畠の向うがまた岡続きに高く蜿蜒うねうねしているので、北側のながめはことに晴々はればれしかった。須永すながはこの空地のはしに立って広い眼界をぼんやり見渡していた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
工場こうじょうだね。」と、友吉ともきちが、ぎてから、いいました。いつしか、二人ふたり自転車じてんしゃは、青々あおあおとした、麦畑むぎばたけあいだみちはしっています。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
北野きたのはづれると、麥畑むぎばたけあをなかに、はな黄色きいろいのと、蓮華草れんげさうはなあかいのとが、野面のづら三色みいろけにしてうつくしさははれなかつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
翫具おもちやしくなりますと、とうさんはうら竹籔たけやぶたけや、麥畠むぎばたけしてある麥藁むぎわらや、それからぢいやが野菜やさいはたけはうからつて茄子なすだの南瓜たうなすだのゝなかへよくさがしにきました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
麥畠むぎばたけじゆくしたむぎは、とうさんに穗先ほさきはうほそ麥藁むぎわらと、胴中どうなかはうふと麥藁むぎわらとをれました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
昼間ひるま、もうだいぶ青々あおあおびた麦圃むぎばたけとおっている時分じぶんにも、ただならぬかぜのけはいを予知よちしたのであるが、れてから、いっそうその不安ふあんくなってきたのでした。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)