“穗先”の読み方と例文
新字:穂先
読み方割合
ほさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ナニ、あをいんでもかまひませんが、なるなら黄色きいろはうがいゝ。むぎじゆくするほど丈夫ぢやうぶですからね。このほそ麥藁むぎわら穗先ほさきはうかるつておきなさい。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
卯平うへい視力しりよくふたゝ恢復くわいふくしたときにはすで天井てんじやうはりんだ藁束わらたばの、みだれてのぞいて穗先ほさきつたひてのぼつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
雛壇ひなだんから借りて來たやうに竝んで居りますが、突當りの百味だんすの前、帳場格子の中には、十八九の娘が一人、筆の穗先ほさきを噛んだまゝ、何やら思案をして居るではありませんか。
銭形平次捕物控:167 毒酒 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)