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穗先
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ほさき
ふりがな文庫
“
穗先
(
ほさき
)” の例文
新字:
穂先
ナニ、
青
(
あを
)
いんでもかまひませんが、なるなら
黄色
(
きいろ
)
い
方
(
はう
)
がいゝ。
麥
(
むぎ
)
は
熟
(
じゆく
)
するほど
丈夫
(
ぢやうぶ
)
ですからね。この
細
(
ほそ
)
い
麥藁
(
むぎわら
)
の
穗先
(
ほさき
)
の
方
(
はう
)
を
輕
(
かる
)
く
折
(
を
)
つてお
置
(
お
)
きなさい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
卯平
(
うへい
)
の
視力
(
しりよく
)
が
再
(
ふたゝ
)
び
恢復
(
くわいふく
)
した
時
(
とき
)
には
火
(
ひ
)
は
既
(
すで
)
に
天井
(
てんじやう
)
の
梁
(
はり
)
に
積
(
つ
)
んだ
藁束
(
わらたば
)
の、
亂
(
みだ
)
れて
覗
(
のぞ
)
いて
居
(
ゐ
)
る
穗先
(
ほさき
)
を
傳
(
つた
)
ひて
昇
(
のぼ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
雛壇
(
ひなだん
)
から借りて來たやうに竝んで居りますが、突當りの百味だんすの前、帳場格子の中には、十八九の娘が一人、筆の
穗先
(
ほさき
)
を噛んだまゝ、何やら思案をして居るではありませんか。
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鋭利の
穗先
(
ほさき
)
敵將の左の肩の上を越し
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
横
(
よこ
)
に
轉
(
ころ
)
がした
臼
(
うす
)
を
前
(
まへ
)
に
据
(
す
)
ゑて
小麥
(
こむぎ
)
を
攫
(
つか
)
んでは
穗先
(
ほさき
)
を
其
(
そ
)
の
臼
(
うす
)
の
腹
(
はら
)
に
叩
(
たゝ
)
きつけると
種
(
たね
)
がぼろ/\と
向
(
むかふ
)
へ
落
(
お
)
ちる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
成程
(
なるほど
)
麥
(
むぎ
)
の
言
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
りにしましたら、
子供
(
こども
)
らしい
翫具
(
おもちや
)
が
出來
(
でき
)
ました。
細
(
ほそ
)
い
麥藁
(
むぎわら
)
を
下
(
した
)
から
引
(
ひ
)
く
度
(
たび
)
に、
麥
(
むぎ
)
の
穗先
(
ほさき
)
が
動
(
うご
)
きまして、『
今日
(
こんにち
)
は、
今日
(
こんにち
)
は』と
言
(
い
)
ふやうに
見
(
み
)
えました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
生殖作用
(
せいしよくさよう
)
を
畢
(
をは
)
つた
凡
(
すべ
)
ての
作物
(
さくもつ
)
の
穗先
(
ほさき
)
は
悉皆
(
みんな
)
もう
俛首
(
うなだ
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
蟲
(
むし
)
の
聲
(
こゑ
)
も
地
(
ち
)
に
沁
(
し
)
み
入
(
い
)
らうとして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
麥畠
(
むぎばたけ
)
に
熟
(
じゆく
)
した
麥
(
むぎ
)
は、
父
(
とう
)
さんに
穗先
(
ほさき
)
の
方
(
はう
)
の
細
(
ほそ
)
い
麥藁
(
むぎわら
)
と、
胴中
(
どうなか
)
の
方
(
はう
)
の
太
(
ふと
)
い
麥藁
(
むぎわら
)
とを
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
穗
部首:⽲
17画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
“穗”で始まる語句
穗
穗積
穗首
穗長
穗利
穗向
穗庵
穗芒
穗苗藁
穗科閣下