“焦臭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きなくさ50.0%
こげくさ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕方、村に、焦臭きなくさい靄が低くこめる。山裾の町の電燈が、点々と燦き出すのを、広い耕地越しに縁側に立って眺める。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
一體この青い煙は何處から流れて來るのかを知らうと見𢌞してゐると、私は更に、ひどく焦臭きなくさいのに氣がついた。
大原「小山君、味のい物はなお登和さんの料理だ。少々不出来なものは奥さんの手になったのだし、干瓢かんぴょう焦臭こげくさいのは僕が手伝ったのだ」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
駄目だめだ、焦臭こげくさくしツちやつた、さけわかすのにやへねえどうもをつけなくつちや、さけちやはちつとでも臭味くさみうつらさんだから」小柄こがらぢいさんは茶碗ちやわん
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)