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焦臭
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きなくさ
ふりがな文庫
“
焦臭
(
きなくさ
)” の例文
夕方、村に、
焦臭
(
きなくさ
)
い靄が低くこめる。山裾の町の電燈が、点々と燦き出すのを、広い耕地越しに縁側に立って眺める。
伸子
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
一體この青い煙は何處から流れて來るのかを知らうと見𢌞してゐると、私は更に、ひどく
焦臭
(
きなくさ
)
いのに氣がついた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
(上げ板を
剥
(
めく
)
って見ろ、押入の中の夜具じゃねえか、
焦臭
(
きなくさ
)
いが、愛吉の奴がふて寝をしていやあがるだろう。)
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
廊下に聞えた
奇怪
(
きくわい
)
な笑ひ聲のこと、三階に上つて行つた
跫音
(
あしおと
)
のこと、煙と——私を彼の室に導いた
焦臭
(
きなくさ
)
い匂ひのこと、私が見つけたときの室の光景、運べる限りの水で彼を
水浸
(
みづびた
)
しにした
顛末
(
てんまつ
)
など。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“焦”で始まる語句
焦
焦躁
焦燥
焦心
焦立
焦々
焦慮
焦点
焦茶
焦眉