“水浸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずびた18.2%
みずびたし18.2%
みづびた18.2%
みづびたし18.2%
みづ9.1%
みずづか9.1%
みずづけ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はあ、持って来たことには来たんですけれど、駄目なんです。ゆうべ、ボートの中が水浸みずびたしになって、絶縁ぜつえんがすっかり駄目になりました。はなはだ残念です」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そうしてあんな、水浸みずびたしになって、大川の中から足を出してる、こんな人間がありますものか。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水浸みづびたしになつた凉み船は、それでも白鬚しらひげの方へ、少しづづ少しづつは動いて行きます。
れなあ、そんでも難有ありがてえことに、水浸みづびたしつたいへさは役場やくばから一軒毎えつけんごめらわたしになつたんだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
佐伯部の兵士がかつて「海行かば水浸みづく屍、山行かば草す屍、大君の辺にこそ死なめ」と言立ことたてて、一心に君を守り奉りたると同じく
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「板前さんからも聞いていた、何でも、太刀傷のある上に水浸みずづかりになって、随分容体ようだいも重いということじゃないか」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奴は水浸みずづけにされてうなっていた
章魚人夫 (新字新仮名) / 広海大治(著)