“潮水浸”の読み方と例文
読み方割合
しおびた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あっしはすぐに、潮水浸しおびたしになったお両人ふたりの刀を、大黒宗理の所へ頼んでくれと渡されて、棟梁と別れました」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに、その刀もただのとぎではなく、潮水浸しおびたしになったのを、さや柄糸つかいと拭上ぬぐいあげまですっかり手入れをしなおしたもので、宗理の手もとでも五十日ほどかかったという話。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)