“しおびた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
潮水浸50.0%
塩浸50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あっしはすぐに、潮水浸しおびたしになったお両人ふたりの刀を、大黒宗理の所へ頼んでくれと渡されて、棟梁と別れました」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに、その刀もただのとぎではなく、潮水浸しおびたしになったのを、さや柄糸つかいと拭上ぬぐいあげまですっかり手入れをしなおしたもので、宗理の手もとでも五十日ほどかかったという話。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち彼は、檻車の中に囚えてきた范疆、張達の二しゅうに添うるに、なお沈香の銘木で作ったはこ塩浸しおびたしとした張飛の首を封じ、併せて、蜀帝玄徳の前にさし出した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)